ワスレルカラカク

どんどん忘れてしまう日々のあれこれを綴ってみようというあやふやな試みです。

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「合唱ができるまで」 ★★★★

合唱ができるまで 合唱ができるまで
ドキュメンタリー映画 (2007/07/25)
バップ

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ドキュメンタリー映画です。パリ13区、アマチュア合唱団を率いて、プロの指揮者が教会でのコンサートを目指して合唱を作り上げるというもの。淡々と練習風景が描かれてはじまるのですが、もしかして退屈になってしまうのではという危惧を忘れ去る見ごたえでした。子どもたちのパート、ティーンのメゾソプラノらしきパート、大人たちのパート、大人たちといっても、老若男女、様々。それぞれが、パートごとに違った方法で発声練習や体の力を抜くことなど基礎の基礎的な練習から始めます。歌いたい!という意欲はそれぞれもっている人々なのですが、大人なら、体を動かしながら声を出すことに恥ずかしさを覚えたり、子どもなら、集中し続けることが難しかったり…。そんなレベルから練習が始まります。ナレーションや説明は一切ありません。音楽もなし(というか必要ありません)。指導者と彼らとのやりとりや表情、わずかな会話に引き込まれてゆきます。ラテン語の歌詞を解釈したり、曲の背景を学んだり。そして、最大のクライマックスといえる部分は、コンサートのシーンではありません。全員が一同に会し、演奏者も入って合同練習をするシーンです。少年のソロと少女のソロの掛け合いに涙しました。その歌声もさることながら、その表情、その部分には関わらない大人パートの人々が子どもの歌声を初めて聴いた表情、ほんものです。自分が請け負って練習してきたパーツが全体と調和してその世界全てが見えたときの感動に、全ての人が酔いしれていました。しかし、指揮者はすんなり満足はしません。さらなる高みへ導きます。それまで、ひたすらに指導してきた一途な彼女が唯一垣間見せる、人間らしい不安感や動揺がみられ、仲間や第一バイオリンに意見を求めたりします。ああ、合唱の全てを聴きたい!という欲求が最高潮に達した瞬間、コンサート本番の風景に移り、エンドロールが始まってしまうのです!ああああ。エンドロールが終わっても合唱が続きますようにと祈らずにはいられません。いつものことながら、<素人が努力して練習して大成功の発表に至る>系のストーリーでは、この最後の発表シーンに割く時間が難しいですね。今回の場合は、もっと欲しかった、でも、全部映せないのは仕方ないとわかってる、でも、別の版とかボーナス版とかに入れてくれないものかしら…と、わがままな私でした。子どもの頃に強制されてやった<合唱>のことを思い出します。つまらない曲だし、あまりやる気がありすぎるのも周囲から浮いてしまいそうだからちょっと興味ないけど仕方ないか的なスタンスを死守し、でもやっぱり、全員で合わせて調和がとれて気持ちがよくって、自分で鳥肌がたってしまう、あの<合唱>。大人になってしまえば、なかなか機会がないものです。残念です。


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