ワスレルカラカク

どんどん忘れてしまう日々のあれこれを綴ってみようというあやふやな試みです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「代行返上」

代行返上 代行返上
幸田 真音 (2004/02)
小学館

この商品の詳細を見る


代行返上。私はそれ自体を知らなかった。今、騒がれている年金問題とは少し違う。厚生年金基金や株式市場に関することだからだ。自慢じゃないが、自分は厚生年金基金があるような大きな企業に勤めたことはない。だから知らなかったのか、他人ごとなのか。でも、その「他人ごと」の感覚こそがイケナイのであり、今ようやく騒がれているほうの<年金問題>の根っこも「他人ごと」意識にあるのだと思う。代行返上の手続き作業の中で、社会保険庁のずさんなデータ管理が描かれており、企業が持っている正確な年金のデータを、明らかに誤っているお役所のほうのデータに書き換えるシーンは、あっけにとられる。この時点で(2004年?)社会保険庁のデータに単純な性別の誤りがあったことが小説に描かれているというのに、問題がここまで大きくなるのに3年もかかるとは驚きだ。まさに「他人ごと」感覚のなせる業か。<代行返上>というものを知るにはいい作品であったが、作品自体は、中途半端感が否めない。主人公と妻の関係の悪化やその修復などは、必要なかったのではないだろうか。
スポンサーサイト

  コメント


管理者にだけコメントを閲覧させることができます
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。