ワスレルカラカク

どんどん忘れてしまう日々のあれこれを綴ってみようというあやふやな試みです。

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「海と毒薬」 ★★★★

海と毒薬 デラックス版 海と毒薬 デラックス版
奥田瑛二 (2001/12/21)
ジェネオン エンタテインメント

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遠藤周作の原作はかつて読んだ。いつものことながら、内容をほぼ忘れている。
戦時中の日本国内であった、米兵捕虜の生体解剖。それに関わった人々がいったいどのようにしてそれに至ったのか、その大学病院で何があったのか。戦争で麻痺してしまう人間の心、麻痺してるのだと自分を偽り、苦しむ心、愛する人のためと盲目になる弱い心、それぞれが描かれていた。
見終えて気持ちが良くなる作品ではなく、ずしんと重くなるけれど、ごく普通に生きている人間であっても、こんなに弱く恐ろしくなるのだという事実から目をそらしてはいけない。知っておかなければいけない。

手術のシーンはモノクロであっても直視できない迫力であった。また、体内に触れたときに発する音。目をそらしても、その音が追ってくる。

マスクをして表情が隠れていても、渡辺謙の眼の力はすごかった。岸田今日子が演じる、冷静な婦長が「橋本先生のためだけにやった人とはちがうから」と図星を突かれたときに見せた唯一の人間的な表情も忘れられない。
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