不思議な世界だった。映像が素晴らしくてそちらにはのめりこめるものの、ストーリーには残念ながらのめり込むことはできなかった。短編3部ということも一因なのかもしれない。男性客の多さに圧倒されたからかもしれないが、どうしても、「オトコノコ目線」をストーリーに感じてしまい、オトコノコたちは主人公に共感できるのかなと聞いてみたかったが、私にそんな勇気があるはずもない。映像は実写が混じっているのかと思うほどの精緻さで、実写なのかアニメーションなのか見極めたくて、風景ばかりを追っていたように思う。自動改札や新宿駅、埼京線、駅の電光表示、西新宿の風景など、知っている景色がリアルだった。そのリアルさの中に、人物は当然リアルではないわけで、その違和感を感じてしまった。そういうアニメーションは見たことがなかったので、それが良いか悪いか判断できないが、違和感を感じたのだ。でも面白い。消しゴムやパックのコーヒー牛乳、ペットボトルなどのリアル感は好ましく思った。「あっポカリだ!MONO消しだ!」という単純な嬉しさがあったのだ。山崎まさよしの楽曲が印象的で、ラストはプロモーションビデオかと思うほどだった。あれがやりたかったから、前置きとして3部の作品を作ったのではないか?きっとすごーくあの曲が好きなのだろうな。帰路の頭の中は、エンドレスで曲が流れた。こんな風に言うのは失礼かもしれないが、ストーリーは別の人が作ったほうが、映像の素晴らしさが生きるのではないだろうか。ストーリーでいらいらさせられるのは、もったいない。
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